高校教員 → キャリアアドバイザー(大手人材企業)
転職前:年収540万円
転職後:想定年収540万円(現状維持)
プロフィール
33歳・男性。高校の社会科教員として10年間勤務してきました。授業や進路指導に加え、進路指導部の一員として生徒のキャリア支援にも力を注いできました。生徒の将来を考える進路ガイダンスや企業研究イベントの企画運営が評価され、校内の進路指導改革にも携わりました。しかし、過重な業務負担から心身のバランスを崩し、8ヶ月間の休職を経験。その間、自分の強みや働き方を根本から見つめ直し、教育とキャリア支援の知見を活かせる新たな道を模索するようになりました。現在は大手人材企業でキャリアアドバイザーとして、若年層の就職支援をしております。
転職を考えたきっかけ
教員として生徒の進路実現を支援する仕事にやりがいを感じていましたが、年々増加する業務量と責任の重さに徐々に疲弊していきました。特に進路指導部では、膨大な大学情報や就職情報を扱いながら、生徒一人ひとりの希望に寄り添うことの難しさを日々感じていました。
休職に至ったのは、ある進学指導の失敗がきっかけでした。生徒の志望校選択で誤ったアドバイスをしてしまい、その責任を強く感じる中で不眠が始まり、最終的に医師から休養を勧められました。
休職期間は自分を見つめ直す貴重な時間となりました。特に考えたのは「教育現場以外でも、人のキャリア形成に関われる道はないか」ということです。「進路指導で培った経験を、より専門的に深め、多様な人々のキャリア支援に活かせるのではないか」そんな思いが芽生えました。
復職後も「このままでは自分も生徒も幸せになれない」という思いが強まり、教育とキャリア支援の知見を活かせる新たな道を探し始めました。
入社を決めた理由
転職活動では、「キャリア支援」と「教育」をキーワードに企業を探しました。最終的に現在の人材企業を選んだ理由は3つあります。
第一に、「一人ひとりの可能性を広げる」という理念に強く共感したことです。教員時代の進路指導と通じるものがあり、自分の価値観と合致していると感じました。
第二に、教員経験が専門性として高く評価されたことです。面接では「教育現場でのキャリア支援経験は、若年層向けのキャリアアドバイザーとして非常に価値がある」と言われ、自分の経験が直接活きる実感がありました。実際、入社後は教育機関との連携プロジェクトも任され、やりがいを感じています。
第三に、働き方の柔軟性です。リモートワークとオフィスワークを組み合わせたハイブリッド勤務や、成果ベースの評価制度は、自分のペースで働ける安心感がありました。実際、転職後は体調も安定し、プライベートとの両立もできるようになりました。
先生NEXT+を利用した感想
転職を考え始めた当初、「教員からの転職」「休職経験あり」という条件に不安を抱えていました。一般的な転職サイトでは求めているようなアドバイスが得られず、悩んでいた時に先生NEXT+の存在を知りました。
公式サイトを見て印象的だったのは、「教員経験を活かした転職」に特化したサービスであることでした。無料面談では「納得のいく転職を実現するためにも、自身の強みや価値観を整理することが必須です」と言われ、丁寧な自己分析のプロセスに安心感を覚えました。
特に助けられたのは、休職経験を前向きに捉え直すサポートです。「キャリア支援の難しさを身をもって経験し、それを乗り越えた経験は、キャリアアドバイザーとして非常に価値がある」という視点を教えていただき、自信を取り戻すことができました。
また、「納得のいく意思決定」を重視する姿勢も印象的でした。複数の内定をいただいた際も、「あなたの価値観に照らして、どの選択が最も満足できるか」という観点からアドバイスをいただき、後悔のない選択ができました。
担当エージェントから一言(荒木)
高校教員からキャリアアドバイザーへの転身を実現された彼の事例は、「専門性の転換」の好例です。初めてお会いした時、進路指導への情熱と人のキャリア形成を支援することへの使命感を強く感じました。
私たちが大切にしたのは、「自己分析から内定獲得までの伴走支援」です。特に力を入れたのが、教員時代の経験をキャリアアドバイザーの視点で再定義する作業でした。「進路ガイダンスの企画運営」は「キャリア支援プログラムの開発経験」として、「生徒との進路面談」は「カウンセリングスキル」として言語化していきました。
面接練習では、休職経験を「キャリア支援の難しさと重要性を実感し、より専門的に学ぶ契機となった」と前向きに伝える練習を重ねました。この誠実な姿勢と教育現場での実践経験が、採用担当者の心を動かしたのだと思います。
教育現場とビジネス界の両方を理解するキャリアアドバイザーとして、若い世代の可能性を広げる活躍を心から期待しています。