職業名

広報

教員の転職事例(32歳・女性・中学校)

中学校教員 → 広報(大手教員関連企業)
転職前:年収530万円
転職後:想定年収540万円

プロフィール

32歳・女性。中学校の国語教員として9年間勤務してきました。授業や学級経営に加え、学校広報誌の担当として3年間活動し、保護者や地域向けの情報発信を担当。特に力を入れたのは学校の取り組みを分かりやすく伝えるコンテンツづくりで、写真や図解を効果的に使った広報誌は地域からも高い評価を得ていました。また、学校行事の記録映像制作や学校ホームページの更新も担当。教育現場での情報発信経験を活かし、教育関連企業の広報部門へ転身。現在は企業のブランディングや教育サービスのPR戦略立案を担当しています。

転職を考えたきっかけ

教員として子どもたちと向き合う日々は充実していましたが、学校広報誌の編集に携わる中で「伝える」ことの面白さと奥深さに魅了されていきました。保護者アンケートで「広報誌を読んで学校の取り組みがよく分かるようになった」という声をもらった時は、大きな達成感がありました。

そんな中、ある教育系メディアの記者から「先生の作る広報誌は企業の広報物と遜色ない」と言われたことが転機となりました。「もしかしたら教育への思いを持ちながら、情報発信のプロとしても活躍できるのではないか」という新たな可能性が見えてきました。

また、30代を迎え、自分のキャリアを長期的に考えるようになりました。教員としての道も魅力的でしたが、「情報発信」という自分の強みを、より専門的に磨いていける環境に身を置きたいという思いが強くなっていきました。

入社を決めた理由

転職活動中、広報職として複数の企業から内定をいただきましたが、現在の会社を選んだ決め手は「体験入社」でした。

最終面接後に1日、実際の広報チームに加わらせてもらったのですが、そこで目にしたのは「教育の本質を大切にしながら、どう社会に伝えるか」を真剣に議論する姿でした。マーケティングの専門知識を持つメンバーと、元教員のメンバーが対等に意見を交わす文化に、自分の居場所を感じました。

また、広報担当役員との面談で「これまで教育現場で頑張ってきたからこそ、リアルな教育課題を踏まえた発信ができる」と言われたことも印象的でした。教員経験が「ハンディキャップ」ではなく「強み」として評価される環境に、大きな可能性を感じました。

さらに、入社後も教育現場との接点を持ち続けられる点も魅力でした。実際に、学校向け教材の開発会議にも参加し、教員視点でのアドバイスを求められることもあります。教育への貢献という軸はそのままに、表現方法を変えられることに喜びを感じています。

先生NEXT+を利用した感想

「教員から広報へ」という異業種への転身に不安を感じていた時、先生NEXT+との出会いが大きな転機となりました。

公式サイトで「教員特化型の転職支援サービス」という言葉を目にした時、「自分のような人を支援してくれる場所があるんだ」と安堵感を覚えました。初回面談では「まずはあなた自身の強みや価値観を整理しましょう」というアプローチに驚きました。単なる求人紹介ではなく、自己分析から始まる丁寧な支援に信頼感が生まれました。

特に印象的だったのは、「学校広報誌の編集経験」を企業の広報職にどう結びつけるかを一緒に考えてくれたことです。「限られた予算と人員で効果的な情報発信をしてきた経験」「教育内容を分かりやすく伝える工夫」など、自分では気づかなかった強みを言語化してもらえました。

また、面接対策では「なぜ教員から広報へ転身するのか」という質問への答え方を徹底的に練習。「教育の価値を社会に広く伝えたい」という自分の思いを、説得力を持って表現できるようになりました。

担当エージェントから一言(荒木)

中学校教員から企業の広報担当へのキャリアチェンジを実現された彼女の事例は、「教員経験を異分野で活かす」好例です。初めてお会いした時から、「伝える」ことへの情熱と鋭い観察力を持つ方だと感じました。

私たちが大切にしたのは、「自己分析から内定獲得までの伴走支援」です。特に力を入れたのが、学校広報での経験を企業広報の文脈で再定義する作業でした。「保護者向け広報誌の編集」は「ステークホルダー向けコンテンツ制作経験」として、「学校行事の紹介」は「企業の取り組みを魅力的に発信するスキル」として言語化していきました。

面接練習では、「教員と広報の共通点」を明確に伝える練習を重ねました。「どちらも『相手に合わせて分かりやすく伝える』ことが本質」という彼女の言葉は、採用担当者の心を動かしたようです。

教育現場の経験と情報発信のセンスを併せ持つ彼女は、教育業界の広報として大きな可能性を秘めています。新たなフィールドでの更なる活躍を心から期待しています。

PAGE TOP